埼玉西武ライオンズの渡部聖弥選手が「ガチのカープファン」だったという話題が野球ファンの間で注目を集めています。
広島県府中市出身の渡部選手は、2024年ドラフト2位で西武に指名され、現在は新人王候補として大活躍中です。
しかし、本人が公言するほどのカープファンでありながら、なぜ地元の広島カープではなく西武に入団することになったのでしょうか。
この記事では、渡部選手のカープへの思いから、ドラフトの経緯、そして現在の西武での活躍まで詳しく解説します。
渡部聖弥は「ガチのカープファン」だった – NHK番組で公言
NHK「カープ県民大会議」で明かした真実
渡部聖弥選手がカープファンであることを公の場で明かしたのは、NHK広島の「カープ県民大会議」に出演した際のことでした。
番組内で「ある球団のファンだったりするんですか」と質問された渡部選手は、こう答えています。
「カープを見て育った」引用元:NHK
Q.天谷さん:「幼少期、カープを見て育ったと思うんですけど、あこがれだった選手は?」
A.渡部選手:「鈴木誠也選手がけっこう打っていて、『最高でーす』とかやっているイメージが強いです」引用元:RCC中国放送
さらに印象的だったのは、「府中市のじいちゃん!ばあちゃん!俺やったよ!」と言いたいという発言でした。
これは広島の松山竜平選手がヒーローインタビューで地元への思いを語った際の名シーンを意識したもので、渡部選手の地元愛の深さを物語っています。
カープファンとしての具体的な証拠
渡部選手がただの地元出身者ではなく、本当のカープファンであることを示す証拠は複数あります:
- 幼少期からカープを見て育ったと本人が証言
- ドラフト前から公然とカープファンであることを公言
- 地元府中市でのイベントでも応援を受けていた
筆者の見解:
これらの発言から、渡部選手は単なる「地元出身だからカープ」ではなく、心からの広島カープファンであることが分かります。特に祖父母への思いを込めた発言は、地元への強い愛着を感じさせます。
カープがドラフトで指名しなかった理由と経緯
広島の1位指名は佐々木泰に決定
2024年のドラフト会議で、広島カープは以下の指名を行いました:
順位 | 選手名 | 所属 |
---|---|---|
1位 | 佐々木泰 | 青山学院大学 |
2位以降 | その他選手 | – |
広島は外れ1位で佐々木泰選手(青学大・三塁手)を単独指名しました。
一方、渡部選手は西武から2位指名(全体13番目)で指名されています。
なぜカープは渡部を指名しなかったのか
複数の要因が考えられます:
1. ポジション的な優先順位
- カープは三塁手の佐々木選手を優先した
- センターを守れる右打ちの長距離砲という補強ポイントに合致していたにも関わらず
2. 戦力外選手との関連
- 同じ大阪商業大出身の岡田明丈投手が戦力外通告を受けた年
- プロ球界では同校から続けて指名しない「通例」があると指摘されている
3. ドラフト戦略の違い
- 広島は即戦力の三塁手を優先
- 渡部選手は複数のポジションをこなせる将来性重視の選手
カープファンの反応
カープファンからは以下のような声が上がっています:
- 「1位佐々木2位渡部やったら最高やった」
- 「このまま西武で活躍されたら悔しい」
- 「逆張りが好きな球団」との批判的な意見も
西武で大活躍も地元への思いは不変
2025年の驚異的な成績
渡部聖弥選手は西武1年目で以下の成績を記録しています:
項目 | 成績 |
---|---|
打率 | .256 |
試合数 | 100試合 |
安打数 | 100安打 |
本塁打 | 10本 |
打点 | 37打点 |
猛打賞 | 8回 |
特筆すべき記録:
- 新人でシーズン100安打達成(NPB新人3人目)
- 新人で二桁本塁打と100安打の両方達成(史上11人目)
- 開幕戦から5番で起用(球団新人では21年ぶり)
新人王争いの筆頭候補
現在、パ・リーグ新人王争いは三つ巴の状況です:
- 渡部聖弥(西武)- 100安打・10本塁打
- 西川史礁(ロッテ)- 最速で100安打達成
- 宗山塁(楽天)- 広陵高校時代の同期
地元への変わらぬ思い
西武で活躍する現在も、渡部選手の地元への思いは変わっていません:
- 府中市でのドラフト視聴イベントでは地元の人々が応援
- 「府中市のじいちゃん、ばあちゃん」への思いは今も健在
- 広島県出身としてのアイデンティティを大切にしている
まとめ
渡部聖弥選手は間違いなく「ガチのカープファン」でした。
NHKの番組で公言したカープへの思いや、祖父母への愛情を込めた発言は、彼の純粋な地元愛を表しています。
記事のポイント:
NHK番組でカープファンを公言 – 「カープを見て育った」と証言
カープは佐々木選手を優先 – 戦略的判断だが機会損失の可能性も
西武で新人王候補の活躍 – 100安打・10本塁打の快挙
地元への思いは不変 – 「府中市のじいちゃん、ばあちゃん」への愛情
ドラフトでは縁がなかったカープと渡部選手ですが、今後対戦する機会もあるでしょう。
その時は、地元出身の「元カープファン」として複雑な思いでプレーすることになるかもしれません。
カープファンにとっては「逃した魚は大きかった」という思いもあるでしょうが、渡部選手の今後の活躍を温かく見守っていきたいものです。
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