近年、M-1グランプリでの活躍もあり注目を集めるお笑いコンビ「エバース」。

しかし、そのツッコミ担当である町田和樹さんが、ネット上で「炎上」状態となったことをご存知でしょうか。

「なぜ炎上しているの?」「何と言ったの?」と気になっている方のために、今回はその騒動の経緯と理由を、深層心理まで掘り下げて解説します。

エバース町田が炎上した最大の理由:笑点での「寿司」発言

エバースが街中にいる水彩画

今回の炎上の発端となったのは、国民的演芸番組『笑点』での漫才中のある一言でした。

「女性は体温が高い」発言が物議

発端はたった一つの古い俗説によるもの 図解

番組内でエバースが披露した漫才の中に、町田さんが「好みの寿司」について語るシーンがありました。

そこで彼は、以下のような趣旨の発言を行いました。

「俺だったら回らない寿司(がいい)」
「板前さんってほとんど男性しかいないじゃん。なんで女性いないか知ってる?女性は体温が高いから」

引用元:週刊女性PRIME

この発言に対し、視聴者からは「古い迷信を公共の電波で流すべきではない」「女性職人への偏見だ」といった批判の声が上がりました。

この「女性は体温が高いから寿司職人に不向き」という説は、長年語られてきた俗説ですが、現在は科学的根拠がないとされ、実際に活躍する女性職人も多数います。

公共性の高い番組での発言だったため、より反発を招いたと考えられます。

漫画家・せきやてつじ氏による指摘

この発言を重く受け止めたのが、『バンビ~ノ!』などの料理漫画で知られる漫画家のせきやてつじ氏でした。

彼は自身のSNSでこの件に言及し、プロの視点から苦言を呈しました。

権威あるクリエイターからの指摘により、この問題は「単なる視聴者の不満」から「社会的な認識のズレ」へと議論が発展しました。

炎上の背景にある「ネタ作成者」と「演者」のギャップ

漫才におけるキャラクターと発言の責任の曖昧な境界線 イラスト図解

ここで一つの疑問が浮かびます。「これは町田さんの本心なのか?」という点です。

ネタを書いているのは相方の佐々木

お笑いファンの間では知られていますが、エバースの漫才台本を作成しているのは、ボケ担当の相方・佐々木隆史さんです。

つまり、町田さんは「台本に書かれた『知ったかぶりをするウザい男』」というキャラクターを演じていたに過ぎない、という見方もできます。

漫才における「キャラクター(演者)」と「発言の責任」の境界線は非常に曖昧です。

しかし、一度テレビで発言すれば、それは「その人の言葉」として受け取られてしまうのが現代のメディアの難しさでもあります。

他にもある?町田の「ヒール(悪役)」な一面

今回の件だけでなく、町田さんの「キャラクター」自体が、誤解や反感を招きやすい土壌があったとも言えます。

  • 金銭面でのルーズさ:相方や親からお金を借りているエピソードをバラエティで披露しています。
  • 異性関係のトラブル:過去に飲食店の駐車場でのトラブルにより、その店を出入り禁止になったというエピソードもあります。

「(有名海鮮居酒屋チェーンの)駐車場で女性と揉めて出禁になった」

引用元:ENCOUNT

これらは「芸人の破天荒なエピソード」として笑いになる反面、コンプライアンスを重視する層からは冷ややかな目で見られる要因にもなっています。

まとめ:時代と共に変わる「笑い」のライン

エバース町田の炎上の本質はずれてしまった笑いのラインである図解

エバース町田さんの炎上理由は、多くの人が視聴する番組で、現代の価値観と合わない「古い俗説」を肯定するような発言をしてしまったことに尽きます。

たとえそれが「ネタ」であり「役」であったとしても、受け手によっては不快感や差別として映る時代です。

今回の騒動は、エバースのお二人が今後、より多くの人に愛されるスターになるための通過儀礼なのかもしれません。