2025年のワールドシリーズでロサンゼルス・ドジャースを球団史上初となる連覇へ導いた山本由伸投手。
彼の圧倒的なパフォーマンスは世界中を魅了しましたが、
実はインターネット上では彼が「言ってない」とされる語録が次々と生み出され、大きな話題となっています。
本記事では、山本由伸が実際に語った名言と、ファンが生み出した「言ってない語録」の両方を紹介し、その現象の背景に迫ります。
山本由伸が実際に言った名言
「負けるわけにはいかないので」
山本由伸が実際に発した最も有名な言葉が、
「何としても負けるわけにはいかないので」
引用元:山本由伸(ブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズ第2戦前日会見より)
です。
この発言は、ブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズ第2戦の先発前に語られたもので、
英訳された「Losing isn’t an option」と共にTシャツ化され、
ドジャースのチームメイトたちが着用するほど浸透しました。
控え外野手のディーンは
「彼の初完投後にこのシャツができた。みんなが着ているよ。
私たちは彼の登板日は自信を持ってプレーできる」
と話しており、エースの必勝メッセージはチーム全体へと浸透していることがわかります。
「限界を超えたという感覚はない」
2日連続の登板について
「限界を超えたというような感覚はないですね。(中略)チームも僕が自発的に『行ける』と言わないと出さないからと声をかけていただいたので、気持ちに余裕を持って準備できたと思いますし、そのおかげでいい投球になりました。」
「気づいたらマウンドにいた」
登板当日の状態について
「今日も起きてホテルで治療してから来て、練習してみたら感覚が良くて。うーん、なんというか、気づいたらマウンドにいました。」
WS連覇後のコメント「野球少年に戻ったような気持ち」
ワールドシリーズ第7戦で前日に先発登板した後、中0日で救援登板し、2回2/3を無失点に抑えた山本は、試合後のインタビューで次のように語りました。
「もう無心で。野球少年に戻ったような気持ちでした」
(ワールドシリーズ第7戦後のインタビューより)引用元:Yahooニュース
と表現し、プロとしての心境を語りました。
さらには
「連投は余裕だった」
とインタビューで答えています。
ファンが生み出した「言ってない語録」
ネット上で「山本由伸が言った」とされるが実際には言っていない言葉が多数生まれ、「言ってない語録」として話題をさらっています。
ファンの間でこれらを使って「語録打線」を組む遊びも人気です。
- 「コール、メモを取っとけよ」
- 「負けという選択肢はない」
- 「俺を出すことが最善の選択肢だ」
- 「ブルペンのドアを施錠しておけ」
- 「俺はキラーだ。トドメを刺す」
- 「中6日で投げさせろ」
- 「へどが出る。0でなければならない」
- 「これが今日お前らが得られる唯一の得点だ」
- 「際どい打球処理は俺がカバーする」
先発:「自分こそがエースであり、最高の投手だ」
中継ぎ:「今日は人生をかけて投げる」
抑え:「打てるものなら打ってみろ」
対ブルージェイズ6戦目:「トロントで飲むシャンパンが自分に合っているかどうかだけが心配だ」
これらの「語録」は、いかにも山本が言いそうで実際には言っていない、という絶妙なラインを突いています。
真面目でストイックなイメージの山本だからこそ、こうした強気な発言が「言ってそう」と思われるのかもしれません。
- 「言ってないのに勝手にミームになってて草」
- 「いや、実際に言ってそうなのがまたズルい」
- 「ブルペンのドアほんとすこ」
- 「キャラ付けが尖り過ぎているゆえに言ってる言ってない判定が下せる」
- 「これもうMLB版松岡修造」
山本由伸の圧倒的なパフォーマンスと真面目な人柄、そして時折見せる強気な姿勢が、ファンの想像力を刺激したのだと考えられます。
また、実際に「負けるわけにはいかないので」という力強い発言をしていたことも、こうした「言ってない語録」が広まる土壌となったのでしょう。
「言ってない語録」に対する反応
「山本由伸語録(言ってない)で打線組んだwww」
というタイトルの動画が複数作成されました。
「勝手なヤマモロ像が出来てて草」
「語録で飯食えるレベル」
といったコメントが寄せられています。
「彼はサムライなので言葉で多くを語らない。しかし彼の投球は言っているのだ」
という哲学的なコメントも。
このように、「言ってない語録」は単なるジョークを超えて、山本由伸への敬意とユーモアが入り混じった、ファンならではの愛情表現となっています。
実際の発言と「言ってない語録」の見分け方
- 本人は謙虚かつチームへの献身が強い発言が多い
- 権威あるメディアの公式インタビューを情報源にする
- 具体的なシチュエーションに紐づいた発言か確認する
例えば、引退する伝説左腕クレイトン・カーショーへ敬意を示し、チーム全員で目標に向かう思いの一致を語っています。
「カーショーのことはチームメート全員が尊敬していますし、輝かしいキャリアを締めくくるにはワールドチャンピオンが一番ふさわしいと思います。
思いを1つにやっていきたいと思います」
(ワールドシリーズ第1戦前の会見より)
まとめ:言葉と実績の両面で魅了する山本由伸
一方で、ファンが生み出した「言ってない語録」は、彼のパフォーマンスへの敬意とユーモアが入り混じった愛情表現となっています。
山本由伸の真の魅力は、謙虚さと強さを併せ持つ姿勢にあります。
「良い時こそ謙虚に、悪い時ほど明るく」という信条を貫きながら、いざという時には「負けるわけにはいかない」という覚悟を示す。
そのギャップが、ファンの心を捉えて離さないのです。
「言ってない語録」を楽しみつつも、山本由伸が本当に語った言葉の重みを知ることで、彼の人間性とプロフェッショナリズムの深さをより理解できるでしょう。
今後も彼の活躍と、そこから生まれる新たな名言に注目していきたいものです。