TikTokを開くと、上半身を動かさずにスルスルと横移動する動画が流れてきませんか?

「何これシュール!」と笑ってしまう一方で、「実は理にかなっているのでは?」と感じる人も多いはず。

今、話題の「江戸走り(Edo Run)」

その正体は、日本古来の身体操作にありました。

なぜ今、デジタルネイティブ世代にこの走り方が刺さっているのか。

そして、海外からはどのような視線を浴びているのか。

その元ネタである「あの方」の情報と、意外な真実を深掘りします。

スポンサーリンク

TikTokで1500万再生!元ネタは「大場克則」さん

まず、皆さんがTikTokで見かけている「あの動き」の元ネタ(震源地)から解説します。

このブームの火付け役は、江戸時代の走り方を10年以上独自に研究している大場克則(おおば かつのり)さんです。

これまでも「ナンバ歩き」という言葉は知られていました。

しかし、大場さんが投稿した「カニのように横向きに高速移動する動画」があまりにもシュールでインパクトが強すぎたため、2025年末頃から一気に拡散されました。

バズの震源地となった動画の特徴

スポンサーリンク
バズの震源地となった動画の特徴

TikTokなどで公開された動画は、単なるネタではありません。

  • 動画内容:上半身を微動だにさせず、足を細かく回転させてスルスルと横移動する
  • 再生数:1本の動画だけで1500万回再生を記録
  • 視聴者の反応:「バグったNPCみたい」「いや、これ実は理にかなってる動きだ」とコメント欄が大喜利状態に

大場さんの走り方は、FNNプライムオンラインなどの公式チャンネルでも特集されています。

動画内では、大場さんが「体を横に向けることで風の抵抗を減らす」という真面目な理論を解説しています。

その絵面の面白さとのギャップが、TikTokユーザー(江戸走り界隈)の心を掴んだ最大の理由です。

筆者考察:
TikTokで流行る「音源・ダンス」とは違い、この「江戸走り」は「誰でも真似できるけど、極めると奥が深い」という点が特徴です。
かつての『ハンドスピナー』のような中毒性を生んでいると考えられます。
スポンサーリンク

江戸走りの歴史的元ネタ「ナンバ歩き」とは?

江戸走りの歴史的元ネタ「ナンバ歩き」とは?

TikTokでは「江戸走り」と呼ばれていますが、歴史的な身体操作としての元ネタは、古武術などで知られる「ナンバ歩き(走り)」である可能性が高いです。

現代の私たちは歩く時、右足が出れば左手を振ります(ねじれ動作)。

しかし、江戸時代以前の日本人は、右足が出るときは右半身を、左足が出るときは左半身を出す「同側動作」を行っていたと言われています。

つまり、ふざけているわけではなく、着崩れを防ぎ、長距離を疲れずに移動するための「生活の知恵」だったのです。

古武術研究家の甲野善紀氏は、著書『身体から革命を起こす』の中で、ねじらない動き(ナンバ)について、「筋肉を部分的に使うのではなく、身体全体を協調させて使う動き」であると解説しています。
引用元:新潮社『身体から革命を起こす』より要約

また、甲野氏は『ナンバ走り』の監修などを通じ、こうした日本古来の動きが現代スポーツにも応用可能であることを長年提唱し続けています。

筆者考察:
現代のスポーツ科学は「ねじる」ことが常識ですが、当時の衣服や道路環境に最適化されたOS(身体操作)が「ナンバ」だったわけですね。
まさに、環境が身体を作るという好例です。
スポンサーリンク

なぜ今TikTokで流行?3つの理由

なぜ今TikTokで流行?3つの理由

2026年の今、なぜ江戸時代の走り方がバズっているのでしょうか。

理由は大きく3つ考えられます。

  • 視覚的な違和感(フック):上半身が固定されたまま高速移動する姿は、ショート動画での「足止め効果」が抜群
  • NARUTO走りとのリンク:海外で有名な「Naruto Run(手を後ろに組んで走る)」と動きが似ており、アニメファン層に親和性が高い
  • 「疲れにくい」というライフハック性:「実はこの走り方、現代人にも有効なのでは?」という検証動画が増加中

特に、重い荷物(リュックなど)を持っている時、体をねじらないナンバ歩きは腰への負担が少ないとされています。

特徴現代の走り方江戸走り(ナンバ)
腕の振り足と逆の手を振る振らない・同側を出す
体の軸ねじる(回旋)ねじらない(平面)
メリットスピードが出るスタミナ温存・荷物が揺れない
筆者考察:
タイパ(タイムパフォーマンス)を重視するZ世代にとって、「省エネで移動できる」という点は、単なるネタ以上の魅力として映っているのかもしれません。
スポンサーリンク

海外の反応「Samurai Walk is Cool」

海外の反応「Samurai Walk is Cool」

海外のTikTokやYouTubeコメント欄を見ると、意外にも「Funny(おかしい)」以上に「Cool(かっこいい)」という反応が目立ちます。

特に、日本のアニメやゲーム(『Ghost of Tsushima』や『SEKIRO』など)の影響を受けた層からは、以下のような称賛の声があります。

  • 「これはNinjaの走り方だ! 音を立てずに移動する技術なんだろ?」
  • 「背中を安定させることで、常に周囲を警戒できる理にかなった動きだ」
  • 「実際に試したら、腰痛がマシになった気がする(笑)」

また、陸上競技の世界的スプリンターなどが、ナンバ的な動きを取り入れていることも、海外のアスリート層に知られています。

末續選手は著書の中で、欧米人のような「骨盤の前傾」を持たない日本人が無理に腿(もも)を上げると重心が浮いてしまうため、「日本人の骨格に合った走り方」を追求した結果、ナンバに近い動きになったという趣旨の発言をしています。
引用元:ダイヤモンド社『自由。──世界一過酷な競争の果てにたどり着いた哲学』より要約

筆者考察:
海外の人は「変な動き」ではなく「Lost Technology(失われた身体技術)」としてリスペクトを持って見ている印象です。
日本人が思う以上に、JAPANブランドは強固ですね。
スポンサーリンク

【3ステップ】今日からできる江戸走り入門

 

この投稿をInstagramで見る

 

大場 克則(@katsunori_oba)がシェアした投稿

「自分もやってみたい!」という方のために、簡単にできる江戸走りのコツを3ステップで解説します。

  • ステップ1:両手をだらりと下げ、骨盤を正面に向けたまま固定するイメージを持つ。
  • ステップ2:足を踏み出す時、「同じ側の肩」を少しだけ前に出す(右足なら右肩)。
  • ステップ3:膝を高く上げず、すり足気味に地面を滑るように進む。

ポイントは、「上半身をブラさない」こと。

最初は違和感があるかもしれませんが、慣れるとリュックを背負っていても驚くほど楽に歩けるようになります。

スポンサーリンク

まとめ:江戸走りは温故知新のフィットネス

まとめ:江戸走りは温故知新のフィットネス

江戸走りの流行は、単なるTikTokのネタ動画ではありませんでした。

  • TikTokの元ネタ:大場克則さんの「横走り」研究動画
  • 歴史的元ネタ:日本古来の「ナンバ歩き」
  • 流行理由:ビジュアルの面白さと、省エネな身体操作への再評価

もし街中でこの走り方をしている人を見かけても、笑ってはいけません。

彼らは、先人の知恵を現代に蘇らせようとしている最先端のランナーかもしれないのですから。

まずは家の中で、こっそり試してみてはいかがでしょうか?

スポンサーリンク